- azul-izu
#3 育つ環境と伸びる環境
最終更新: 2020年2月26日
スポーツクラブはスポーツだけを専門的に教えるためにある
すでにそうではなくなっています
『サッカー、陸上のスクールが運動会!?』

日頃の成果
実行委員会の活躍
見事な適応力
▮日頃の成果
5,6年生の運営メンバーで実行されたオールメンバーズキャンプの『アスルクラロ伊豆運動会』
色々な意味で日頃の成果が存分に見えたイベントでした
まずは集合3月29日は離任式、集合は午後から、家の人は仕事でいない、集合場所は電車で行けない南伊豆のふるさと公園
しかし、『集合場所に行けない』という連絡も、『電車とバスで行かせます』という連絡も一切ない。
『時間が合わないので早めに着いてしまいます』ということもない。
どうやってくるのかな!?と思いながら、念のために集合2時間半前に現地入りすると1人、2人と大荷物を抱え、歩いてやってくる
どうやってきた?
ー『電車とバスです』
随分早いね
ー『乗り継ぎがうまく合わなくて次だとギリギリになってしまうので』
やれと言われればやるのでしょうが、恐らく彼らの同級生の子たちに東伊豆町や伊東からこの場所に自力で来るという発想はなかなか出てこないと思います
ホームステイや遠征で他地区の子たちの生活習慣を見ての行動、立派なものです
バスで行くので時間が合わず遅れます、という連絡があってもよさそうですがそれもなく、時間はしっかり守る
早く着いたら弁当食べて待ってればいいや位の感覚、きっと家でももう大丈夫でしょうとなったのでしょう
その行動よりもその感覚、その判断が成長、やれば出来る止まりではないのです
▮実行委員会の活躍
運動会の準備は時間をかけて行われていました。
どうしたら1〜6年生までの幅広い対象の子たちが楽しめるのか、彼らはやったこともないので想像のみで企画するしかない
お互い意見を出し合いながら決めた5種目が、
しっぽ取り
大玉運び
PK対決
ドッジボール
リレー
運動会の定番から1年生でも出来るようにとよく考えられたプログラム
彼らの頑張りに応えるかのように参加者は必死の真剣勝負
何が何でも勝ちたい!
その内面から湧き出るモチベーションがルールのグレーゾーンを攻め、勝つ為のかけひき、探り合い、騙し合いを生む
それぞれのチームのオリジナリティ溢れる裏技を繰り出す
少し離れたスタンド席から楽しませて頂きました、サッカーでもこうなればもっと上手くなるだろうし面白いんだろうなと
こうなってくると運営側は進行、管理が大変
しかしそこも手腕を発揮し、滞りなく進んでいく
予定はあくまで予定であって、どれだけいい準備をしていても事前のイメージ通り、思い通りにはいかないこともある
世の中完璧なものなど無いから法律だって変わる
そこに気づけず策に溺れれば必ずハマる
何手も先を考え、いくつもの代替え案を持ちながら、変えることと貫くことのバランス、そのタイミングの見極めが重要
そしてそういった時こそ新たな発想を生む力や、その時に置かれた状況に適応する判断力・適応能力が求められ、決断をする度胸と決断力という本来の姿が見えてくる
▮見事な適応力
今回運営メンバーが見事だったのは、小学生なりにそれを理解し、あれだけ時間をかけ、完璧だと思った準備を、ダメだと思えば急遽ルールを変更し、プログラム順を入れ替え、何を優先すべきかから逆算し対応し続けたことです
具体的には
大玉運びは急遽ハンデを設定
PK戦は時間内に全員が蹴れるよう、1チームが全員蹴ってから相手チームが蹴るようにした
ドッジボールとPK戦の順番を準備の都合で急遽入れ替えた
リレーは会場がどのように使えるかわからなかった為、当日その場で走る距離とルール、レギュレーションを決定
しかもチームリーダーとして勝ちたい気持ちを全面に出して各競技に参加しながら
しっかりイベント終了後の自由時間枠も確保し、完璧な進行で無事終了
今回のキャンプで彼らがやったことは、とても良い経験となり、大きく成長したのではないでしょうか?
どこまで出来るか大人が見極め、任せるところは任せる
それが成長のきっかけとなる
やりきった感と目一杯褒められた喜びは自然と表情に表れていました!
今回のオールメンバーズキャンプの詳しい様子↓